ワイン　wine

　　　　　■■■リアルワインガイド91〜92＋点■■■名前が長い事だけの事はある。ギュファン・エナンの場合、名前の長さに比例して余韻も長いんじゃないかと勘ぐってしまう。豊富なミネラルが、酸の持つ伸びやかさと相まって、飲み口の心地よさを提供してくれる。果実味を楽しみ、余韻にはシャープで鼻を通る透き通った香りが抜けてゆく。実に良く出来たワインだ。さて、この長い名前だが、覚え方は簡単だ。「孫のピエール苦労。鳥と婆さん、喋る」と覚えれば良い。ピエールの苦労がしのばれる。ブルゴーニュで随一のネゴシアン「ベェルジェ」を営んでいるジャン・マリー・ギュファンスが自ら造るワイン「ギュファンス・エナン」。近年急速にレベルが上がっているマコネーの中でも特別な存在で、価格もそこそこしますが、価格以上の品質を持ち合わせている事はワインラバーであるならば誰もが知っている事実。そんなギュファンス・エナンが約5年振りの入荷となりました。と言うのも「プイイ・フュイッセ・ラ・ロッシュ」がパーカー95点と言うとんでもない点数を獲得してしまったからです。オレンジや蜂蜜の香り、そして十分な果実味、ピュアな酸、膨大なミネラル。後味にヘーゼルナッツ、ココナッツの風味を伴う文句のつけようがないワインになっており、若いうちからそのポテンシャルを如何なく発揮しております。遅積み、そして一房ずつ丁寧に選りすぐって行われる収穫は、葡萄を極上の味わいに変え、ギュファンスの「なっ、旨いだろ！」と言う声が聞こえてきそうなワインに仕立てております！