ワイン wine

ワインの好きな方へ
トップモレ・サン・ドニレシュノー モレ・サン・ドニ・クロ・デ・ゾルム[2009]

モレ・サン・ドニ

レシュノー モレ・サン・ドニ・クロ・デ・ゾルム[2009]


レシュノー モレ・サン・ドニ・クロ・デ・ゾルム[2009]

評価: 4.0

レビュー: 1件のレビューがあります。

このワインは最近絶好調だが09年はいかに。香引よ今は閉じ気味。しかし集中していることがよく分かる。□に含むと液体はとてもジューシーでみずみずしく、良い意味でレシュノーらしくない。味は少し閉じ気味だが、香りで感じた ように集中している。やはりこのワインは良い。 。 91〜92 リアルワインガイド33号凝縮感に優れたワインを生む、今最も注目すべきドメーヌニュイの町に拠を置き、コート・ド・ニュイ全域に区画を所有するドメーヌは、父フェルナンの死後、1980年代後半よりフィリップとヴァンサンの兄弟が継ぎ、90年代の半ばからはその評価をぐんと上げた。現在は1957年生まれの兄フィリップが主に耕作を担当し、弟ヴァンサン(7歳年下の1964年生まれ)がつくりを受け持つ。現在ドメーヌは11ヘクタールの広さがあり、所有するグラン・クリュはクロ・ド・ラ・ロシュ−−0.08ヘクタールしかない区画は最上部にあり、ユベール・リニエとデュジャックに囲まれている−−のみだが、そのクロ・ド・ラ・ロシュとニュイのダモードの耕作は馬でおこなっている。また1990年代後半からはビオにも取り組み、現在ドメーヌの大半の耕作はビオロジークでおこなわれている。レシュノーのここ数年の人気には目を見張るものがあり、最上のキュヴェであるクロ・ド・ラ・ロシュ、それにプルミエ・クリュの入手は非常に困難を極める状態となってしまった。較べるとまだ市場で目にすることのできるヴィラージュ・クラスだが、これが侮れない。例えばモレ=サン=ドニのクロ・デゾルムとニュイ=サン=ジョルジュのダモードだが、前者はプルミエ・クリュとヴィラージュ半々、またニュイのダモードもプルミエ・クリュ側が7割、ヴィラージュの区画が3割という構成の、非常なカリテ・プリなもの。またACブルゴーニュには単なるブルゴーニュとリュー=ディ表記のブルゴーニュ・クロ・プリュールがあり、後者は、クロ・ド・ヴージョのすぐ下の区画からつくられている。芽掻きにヴァンダンジュ・ヴェールトも付し、収量は低く抑える。選果の後、ぶどうはMPFにより色素や構成要素の抽出を十二分に図る。新樽の比率はレジオナルで1割から2割、ヴィラージュで5割、プルミエ・クリュとグラン・クリュは全てという割合。ドメーヌではワインとオリはなるべく長く一緒に置くという信条のもと、オリ引きは瓶詰め前の1回のみで、当然清澄もフィルターもなし。全般に新樽の割合は高いが、ワインは樽臭さなど微塵も感じさせない仕上がりで、ドメーヌの水準の高さを如実に示している。ワインは現在ブルゴーニュで主流をなす、深い色合いと濃厚な果実味、そして滑らかなタンニンというスタイル。とはいえ、出すぎた果実味等はなく、バランスにも優れた奥行きも十分の、ともかくおいしいブルゴーニュであり、かなり高い満足感が得られる。また、赤がメインのドメーヌであるが、オート・コート・ド・ニュイやの白など、赤に劣らぬ果実味に満ちた味わいが愉しめる。これからリリースされる2004年ヴィンテージだが、ドメーヌではヴィラージュ・クラスで従来の半分にまで収量を減らした。ワインはそれぞれのテロワールの特質がよく感じられる、ブルゴーニュの愉しみに満ちた仕上がりとなっている。なお、2005年ヴィンテージよりショレ=レ=ボーヌの赤が加わり、また、パストゥグランとアリゴテは2004年ヴィンテージから合成コルクの使用を開始した。   ヴァンサン・レシュノーの言葉を紹介しよう。「09年は06年〜08年が難しかったのでこういう年が早くやって来てほしいと思っていた年。結論としては05年より09年の方が良い年だと思っている。 なぜなら05年はビン詰めした後ずっと閉じているので消費者にとっては09年の方が早く開くので良いと思う。 ただし酸度の低さから長期熟成に疑問があることは確かだが、肉もあるし長く熟成すると考えている。 しかし、例えば08年・は09年より劣るかもしれないが、フィネスとエレガンスがあり、各テロワールの特徴を良く出している。09年はそういう部分は少ないところはある」。さあ、各ヴィンテージの違いがどんどん見えてきたでしよ。 さて、09年のレシュノーはキチンと美しい酸があり、加えて適切に豊かな果実味のある、実に品質もスタイルも 良いワインに仕上がっている。どのワインを買っても決して後悔しないだろう。 またここは村名の各ACがズラッとあるが、ヴァンサンが指摘した通りAC毎のスタイル差はそうなく、 あるのは若干の品質差だ。 リアルワインガイド33号

このサイトで掲載されている情報は、ワイン wine の作成者により運営されています。価格、販売可能情報は、変更される場合があります。購入時に楽天市場店舗(www.rakuten.co.jp)に表示されている価格が、その商品の販売に適用されます。

楽天ウェブサービスセンター

Copyright(C)2011 ワイン wine All Rights Reserved.